読者のdeanさんから相談があったので僕の意見を述べたいと思います。よければみなさんも一緒に相談にのってあげてくださいね。
相談内容:ご相談
以前にもこちらで質問させていただいた者です。マサトさんに話を聞いてもらいたいと思い、再び書き込みました。
僕には黒人の友人がいました。
彼の家に何度も遊びに行き、泊まらせてもらったりしていました。
彼は僕が泊まると、食事を作ってくれたりするので、僕は彼にしてもらってばかりで申し訳なくなり、
食事の用意を手伝おうとしたり、食後の食器を洗おうとしました。
しかし、彼は何故そうやって手伝おうとするのか、と少し怒り気味に言いました。
また、僕がよく「Thanks.」「すみません」などと言うので、
それが気に入らないと言われました。日本人はいつもそればかり言うとも。
先日再び彼の家に泊まったとき、シャワーを借りてもいいかと尋ねました。
すると彼は、「君は子どもじゃないんだ、なんでいちいち聞いてくる?それは僕の国の文化じゃない」と言われ、再び怒られました。
僕としては人の家に泊めてもらっているので、一言伝えるべきだと思ったんですが。
僕は少し苛立ってしまい、
「僕も変わる必要があるかもしれないけど、あなたは日本で生活し、働いているんだから、もっと日本人の性格や文化を理解するべきだよ。文化が違うのは当たり前で、比較するのは違うよ。」
と言いました。
そこから口論が始まってしまいました。
僕は歩み寄ろうとして、「文化が違うって理由で、僕らがもう友達で居られないなんて、おかしくない?」と言いましたが、その意見さえ否定され、
しまいには「君の性格が気に入らない。体だけ好きだけどね。」と言われ、僕たちは決別することになりました。
僕は彼に対して礼儀正しすぎたのかもしれません。
礼儀正しいと言っても、日本人の友達同士では当たり前の礼儀だと思います。
やはり僕が全ていけなかったのでしょうか?
外国人に対しては少し強引なくらいが丁度良いのでしょうか?
文化が違うと考え方が違うということを改めて実感しました。
マサトさんはアレックスさんとこのように文化の違いでケンカしたことはありますか?
そのようなことがあったとき、どのように乗り越えましたか?
長文になってしまいすみません。
お時間があるときで良いので、読んでいただけたら幸いです。
僕の意見:deanさん、こんにちは。メッセージどうもありがとうございます。
そのようなことだけで友情が終わってしまうのは悲しいですね。
deanさんは悪くありません。
僕も気を使うタイプなので、日本人の友達の家であれ、外国人の友達の家であれ、食事の準備や片付けを手伝おうかとしたり、トイレやシャワーを使わせてもらうときは、ちゃんと使ってもいいか聞いてから使います。
手伝わなくてもいいと言われるとしても、一応聞くのが礼儀ですよね。
大体の日本人は僕やdeanさんと同じことをすると思います。
外国人でもシャワーを使ってもいいか聞くのはマナーだと思います。
もし毎回シャワー使ってもいいかと聞かれたくないなら、『使いたいときにいつでも使って。』と言うべきだと思います。
そう言ってくれれば、シャワーを使いたいときに、『シャワーを使ってもいい?』ではなく、『今からシャワーをしてくる。』と言えばいいだけだからです。
料理に関しても、外国人でも手伝うか尋ねてくる人もいると思います。
それが世界共通の優しさだと思うのですが、そう思わない人もいるんですね。
でも相手も料理でもてなしたい、相手はお客さんというシチュエーションの場合は、手伝う必要は全くないですね。逆に手伝おうとすると失礼になるかもしれません。
外国人でなくても、日本人の家でも、お客さんには、手伝ったりせずに、くつろいでいてほしいという人もたくさんいると思います。
deanさんの彼も、deanさんをもてなしたいという気持ちが強かったんだと思います。
彼にとっては、料理ができるのを待って、美味しく食べて、ゆっくりつくろぐことが一番の礼儀だったんですね。
片付けも手伝おうかと僕も言うと思います。
僕も友達のために料理をもてなそうと思っているときに、無理矢理手伝おうとされると、手伝わなくてもいいのに!って思うときもあります。もちろんdeanさんの彼のように怒ったりはしませんけどね。
後片付けも人それぞれやり方もあったりする人もいるので、やってほしくないという人もいると思います。
もてなすことが好きっていう人はいますもんね。
もてなしたいと思っている人にとっては、家にいるときがずっともてなしの時間なので、相手に気を使わせてしまうと、くつろげていないのかなって思ってしまうのかもしれません。
自分が気を使ってしまうことによって、相手もまでが気を使ってしまうんだと思います。
料理に関しては、相手にもてなすという場合と、一緒に料理を作る場合があると思います。
一緒に作る時は、一緒にメニューを考えたり、一緒にスーパーで食材を買ったり、一緒に作ったり、それぞれ得意な料理を作ったり、役割分担をしたり、片付けをしたりしたらいいと思います。
相手のことを考えて発言した言葉も相手を嫌な気持ちにさせてしまうこともあるんですね。
deanさんの優しさが裏目に出てしまったんですね。
でもその優しさはすごく魅力的なものだと思います。
その優しさを理解できなかった彼はちょっと頑固すぎる気もします。
Thanksやすみませんも心から出ている言葉なら別に悪くないと思います。
でももう何回も合っている友達の仲なのに言い過ぎって思ったのかもしれませんね。
僕も口癖のように、何かしてもらったときには、『ありがとう。』『Thanks』『Thank you』と言いますし、何か失敗をしてしまったときとか、悪いことをしたときは、とっさに『sorry』と言ってしまうときがあります。『sorry』とか言い過ぎたらいけないなと思いながらも言ってしまうんですよね。
親しき仲にも礼儀ありという言葉がありますが、あまりにも礼儀正し過ぎると、もっと親しくなるはずの仲もその妨げになってしまうこともあると思います。
礼儀正しくしすぎてお互いが心から楽しめなかったり、疲れちゃうってこともありますよね。
deanさんにとってはまだ気を使う仲だと感じていたのかもしれませんが、不必要な気遣いだったようですね。
最初の方だけならまだしも、いつまでたってもdeanさんが彼に対して気を使っていたので、彼も『どうして変ってくれないの?』って思っていたのかもしれません。
彼はもっとくだけた関係になりたかったんだと思います。
親友や恋人や家族なら、気を使いすぎる必要はないですよね。
deanさんの彼は、もともと気を使わないでいいという人で、deanさんは、気を使わない関係になるまでに時間がかかる。もともと差がある上に、フレンドリーになるペースにも差があったので、彼はその差がなかなか埋めれないことに苛立ちを感じてしまったのかもしれませんね。
体の関係はあって、一線は越えているのに、その他のときには、一線を越えてない感じが、彼は嫌だったのかもしれません。
国の文化によるものもあるかもしれませんが、同じ国の人でも人それぞれ考え方も違いますし、家によっても違うので、僕だったら、国というよりかは、人や相手の家のルールに合わせることが多いです。
気を使いたくなる気持ちはすごくわかりますが、気を使わないと相手を幸せにして、自分も幸せになると考えると気を使わずに済むかもしれません。
気を使わないでいいと、心を解き放つことができて、すごく楽です。好きな相手とだったら尚更だと思います。
男性同士のカップルだと、男女のカップルのようになれたり、親友のようになれたり、兄弟のようになれたり、家族のようになれたり、もちろん男性同士の恋人同士になれたり…。より心を解き放つことのよさを感じることができると思います。
僕とアレックスは、文化の違いで口論や喧嘩になったことは特にありませんが、文化の違いを感じることも時々あります。でもそれが理解できないということはありません。
お風呂(シャワー)についてですが、日本人は夜寝る前に入ることが多いですが、アメリカ人の多くは朝起きてから入ることが多いと思います。
僕は、綺麗な体で気持ちよく寝たいので、夜寝る前にシャワーを浴びたいです。シーツも布団も枕も汚れにくいですし、その方が合理的な気がします。
それに、僕はベッドで一緒に抱き合ったりしながら寝るときに、体が臭うと思われたら嫌なので、ベッドに入る前はシャワーを浴びたいです。
でも彼は、エッチをしたときとか、すっきりしたいときは夜でもシャワーを浴びますが、基本的にはシャワーは朝にするものという考えがあります。
彼は相手に汗臭いとか思われるかとかあまり気にならないタイプなんだと思います。
彼曰く、寝ている間に汗をかくし、朝綺麗にしたいし、目を覚ますためにも朝シャワーを浴びたいそうです。
確かに、彼の言う通り、寝ている間に汗はかくものだし、シャワーを浴びると目が覚めるというのはあると思います。
シーツや枕カバーや布団のカバーは汚れたら洗えばいいですし。夜お風呂に入っても入らなくても、いつかは汚れるものですしね。
シャワーを浴びてない彼とベッドで抱き合ったりしていると、シャワーを浴びた僕も汚れたような感じがしてすっきりしないので、結局僕も朝シャワーを浴びたりします。朝晩シャワー2回です。まあ気持ちがいいのでいいんですが。彼と一緒に朝シャワーを浴びるのも楽しいですし。
でもカッとなっていたとはいえ、性格まで否定されると頭にきますね。
体の相性はよくても、性格の相性は良くなかったと言ったらそこまでですが、deanさんの彼とまた友達に戻りたいという気持ちがあるのなら、お互いの考え方を理解できるようになって、歩み寄れるといいですね。
文化とその人の性格は繋がっていることもあるので、文化を理解することも大事ですが、それ以前に相手がこれをされたら嫌かなとかいう『気持ち』を理解することが大事だと思います。文化の違いだからということだけで片付けてしまうのではなくて、どうしてこういう考え方なのかという理由が理解できれば、衝突することも減るんじゃないかなと思います。
日本人ならではの優しさや気遣いって世界に誇れるものだと思います。でもずっと気を使いすぎていたら、相手も自分も疲れるんだと思います。相手やシチュエーションに合わせてうまく使い分けることが大事なのかもしれませんね。
deanさんの優しさに魅力を感じる人はたくさんいると思います。悩み過ぎる必要は全くないです!
僕でよければまたいつでも相談して下さいね。
他にも相談がある方や、質問がある方は誰でも気軽に是非コメントに書き込んで下さい。今回のようにブログの記事で僕が返答したいと思います。少しでもみなさんの悩みや疑問を解決できる手助けができればと思っています。どうぞよろしくお願いします。
違う人種だからではなく、根本にある問題はお互いの性格だったようです。
僕はあまり他人の好意に甘えるのが上手じゃないですが、今回のことを機に少しずつ場合によって変えていけたらいいなと思います。
マサトさんのおかげで色々気づくことができました。本当にありがとうございました!