読者のコウさんからメッセージがあったので返答したいと思います。



コウさんからのメッセージ：

はじめまして。　都内の大学一年生です。僕はゲイです　
しかし高校のときには付き合ってる彼女がいました。そのときはほんとに好きで自分から告白しました　でも次第に彼女に対しての魅力がなくなってきたというか男の人に性的興奮をいだくようにはなれないことに気づきました。そして結局セックスもせず、キスも二回だけでした。　そんなこんなで彼女とは別れてしまいました。　

幼い頃から自分のセクシャリティにコンプレックスを抱きながらずっと誰にも言えず一人で抱え込んできました。
でも高校になって好きな人が出来てすごく嬉しかったんです。自分はゲイではなかったんだ　普通の人のようにこれからは過ごせるんだ　そんな風に思っていました

別れた原因はやはり性的興奮を感じないことだったのが原因のひとつでした。友達からもセックスを半年以上も付き合ってやってないのかとかキスはどれだけした？とか聞かれて自分んが正直に答えるといつも驚かれたり、自分のペースで付き合いたかったのですがどうしても周りと自分を比べてしまう自分がいて、疲れてしまったんです。

彼女に対してもやはり不安にさせていたと思います。いつまでも友達のような関係でいるので、彼女に対して自身を失わせてしまったり、プライドを傷つけてしまったと思います

僕は今過去のまさとさんにすこし近い状況にいるのかもしれません
といっても英語が話せることくらいしか思いつきませんが、、
ちなみに来年一年間イギリスの大学に行きます

自分でこれからセクシャリティをどう受け止めていけばよいか分からないんです
最近は以前と比べれば割とよくなってきたと思います
ゲイとして自分は生きて、まさとさんみたいに外国人の彼氏とつきあってみたいなぁと考えております
ですがやはり閉鎖的な日本では周りにもカミングアウトしにくいです
また今日友達が読者モデルをやってるのですが、カップルのスナップが掲載されていました。
別に雑誌に載りたいとは思いませんが、ノンケだったらいろいろと狭い世界で生きる必要ないことがゲイの人より多くてすごく羨ましいと感じてしまいました

今まで男の人と付き合ったことはありませんが一度ネットで知り合った人と挿入なしのオーラルセックスをしました。でもそこにはやはり愛はなくて、気持ちいいだけで虚無感しか残りませんでした。

長くまとまりのない文章ですみません
でもどうしたらいいか分からないんです　新宿二丁目にも数回行ったことはありますがBarなどには入らずただぶらぶらするぐらいでした。怖いんです　自分が完全にゲイの世界に入っていくのが。

僕はどうすればいいでしょうか？





僕からのメッセージ：

コウさん、はじめまして。

僕もコウさんと同じようなことを経験したので、コウさんの気持ちがすごくわかります。

女性と付き合ってみてもやっぱり性的に興奮することはないし、何より恋愛対象じゃないのに付き合っているのはすごく相手に失礼だなと思いました。ゲイである自分は女性と付き合っても自分も幸せになれないし、相手も幸せにできないとわかりました。

コウさんも外国人の彼氏がほしいなら作ったらいいと思います。僕は彼との出会いで自分の価値観や考え方が変って今までのカミングアウトやセクシャリティについての悩みが解決したりもしましたが、国際恋愛や遠距離恋愛など新しい悩みも生じました。

僕は今付き合っている人と出会うまでは誰にもカミングアウトするつもりはなかったし、ずっと隠し続けていくのかなと思っていました。でも彼と過ごすうちに、自分は幸せだし、彼と付き合っていることは恥ずかしいことではないと思ったので友人や家族にカミングアウトしました。

あくまで僕の個人的な人間関係から感じていることなのですが、自分がゲイでもゲイでなかったとしても、まわりに友人たちにとっては結構どうでもいいことなんじゃないかなと思います。僕がゲイであることで僕の友人の人生が変るということはないですよね。他人の人生に対する興味や他人の人生から受ける影響ってその程度のもの。だからまわりの人の人生と自分の人生を比べる必要はないですし、コウさんはコウさんなりに幸せのかたちを見つけて幸せになったらいいと思います。

自分はゲイで、これからもゲイなのだから、もし自分がゲイじゃなかったらなぁとかどうしようもないことと考える時間があったら、どうすれば自分はゲイとして幸せになれるのかと考えて実現していった方がより幸せになれると思います。

僕は会うすべての人に自分はゲイだと言っているわけではありません。言いたいと思ったら言うし、言おうかなと思っていても結局言わないこともあります。カミングアウトした方が自分が幸せになれそう、総合的にメリットの方が多いというときだけカミングアウトすればいいのです。

ゲイは趣味や好きな食べ物のようなものと考えたらいいかもしれません。趣味や食べ物の好みは人それぞれですし、同じ趣味や味覚を持った人とだけその楽しみを共有したらいいんだと思います。趣味や気が合わない人と遊んでも全然楽しくないですよね。

『ゲイ＝僕』ではなくて、『ゲイ＝僕を形成するごく一部の要素』でしかないので、普段の生活ではゲイという要素を表に出すことはほとんどないですし、出したいとも思いません。それは日本がゲイに対して閉鎖的だからというわけではなく、ありのままの自分も理想の自分もごく普通の男性だからです。内面が女性っぽい男性や、ニューハーフの人は日本では生きづらいと感じる人は多いのかもしれません。

ゲイの世界はストレートの世界に比べたらすごく狭いかもしれませんが、すごく奥が深いものだと思います。ゲイとひと括りにいえども本当にいろいろな種類のゲイの人がいて、ゲイ同士でも考え方が全く違ってわかりあえないこともたくさんあります。

自分はゲイの世界やコミュニティにどっぷり浸かりたいとは思わないので、素敵な男性と恋愛ができればそれで十分だと思っています。僕も愛のないセックスでは心が満たされることはないし後悔するだけでした。

ストレートの人たちにはストレートの人たちにしかできないことがありますが、ゲイにはゲイじゃないとできないこともたくさんあります。ゲイは個性の一つですし、少数の人しか持てない個性を生まれながら授かることができたある意味幸運な人間だと考えることもできます。その個性を活かすかどうかはその人次第です。

イギリスでも様々な分野で多くのゲイの人が活躍していて、日本以上に身近なところで出会う機会があると思います。ゲイ向けのSNSのアプリやゲイバーなどを利用しなくても出会うこともあるかもしれません。生き生きと輝いているゲイの人たちの姿を見ると、自分もゲイでいいんだとセクシャリティを受け入れることができるようになるんじゃないかなと思います。

僕も初めてゲイバーに行くまでは、勝手に頭の中でゲイバーのイメージが出来上がっていて抵抗がありましたが、行ってみると普通のバーとほとんど変らない店もたくさんあったりしてすごく楽しめました。いろんなジャンルのゲイバーがあると思うので、自分の好みや一緒に行く人とかによって選んだらいいと思います。ゲイバーに行ってよかったことは、ゲイの人が身近にたくさんいるんだとわかったことでした。自分が知らないだけでゲイの人ってたくさんいるんですよね。

僕もまとまりがない内容になってしまいましたが、要はどうやったら自分が幸せになれるかが一番大事ということです。

ゲイについて深く悩み過む必要はないと思います。

僕でよければまたいつでも相談してくださいね。

応援してます！

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他にも相談事や質問がある方は誰でも気軽に是非コメントに書き込んで下さい。メールでは相談に乗れないので、相談できる内容は、ブログに掲載できるものでお願いします。今回のようにブログの記事で僕が返答したいと思います。少しでもみなさんの悩みや疑問を解決する手助けができればと思っています。どうぞよろしくお願いします。