映画『ダーリンは外国人』(My darling is a foreigner)を観ました。
人気コミックエッセイ『ダーリンは外国人』の実写映画化です。
映画化するにあたっていろいろ脚色はしていると思いますが、実話を元にしたストーリーだと思います。
主人公の女性さおりを井上真央さん(Inoue Mao)が、アメリカ人男性の彼氏トニーをジョナサン・シェアさん(Jonathan Sherr)が演じています。
原作者の小栗左多里さんと旦那さんのトニー・ラズロさんも映画の中に少し出演しているそうです。
トニー・ラズロさんはわかったのですが、左多里さんはどこに出ていたのかわかりませんでした。
トニー・ラズロさんは時々NHKの番組とかに出ていたりしますよね。
さおりは英語が苦手ですが、トニーは日本語マニアで日本語がほぼペラペラで、日本語での会話にはほとんど困りません。
なので、国際カップルによくある、言葉の壁というものはこのカップルにはありません。
さらに、日本好きのトニーは日本の文化に精通しており、カルチャーショック的なものもほとんどありません。もちろん日本について勉強し始めたころはたくさんあったと思いますが。
そのせいか、さおりとトニーは国際カップルなのですが、ほとんど日本人同士のカップルと変らないような感じがしました。
トニーが外国人だなと感じるのは、白人である見た目くらいでした。
さおりの親は国際結婚について反対するのですが、日本人同士の結婚でも相手のことで結婚を反対する親はよくいますし、ストーリーの流れ的にも、多くの人がイメージする国際結婚の大変さとかそういうものは表現されていませんでした。
さおりとトニーの考え方や価値観の違いで衝突することもあるのですが、それはさおりが日本人で、トニーがアメリカ人だからという理由ではなく、日本人同士のカップルや、同じ国の人同士のカップルにも、どのカップルにも起こりうるようなことだけでした。
僕はもっと国際カップルならではとか、国際カップルあるあるのようなものとか、文化の違いから起こる出来事や問題とかをもっと期待していたのですが、日本人同士のカップルや結婚とほとんど変らないなと感じました。
ストーリーを無理矢理盛り上げようとしているような印象を受けました。
まあ実話を元にしているからこんなものなのかもしれませんね。
どうせ国際カップルの映画を作るなら、カルチャーショックだらけ&困難だらけのカップルの方が絶対面白いのになって思いました。
トニーが日本人より日本人っぽい外国人っていう時点でちょっと難しいかもしれません。
『ダーリンは外国人』というタイトルなのに、外国人ならではというエピソードが少なすぎて、『国際カップル』という映画の一番重要なテーマであり、面白く出来るはずのものを無駄にしてしまっているような感じがしました。
原作のコミックエッセイはすごく面白いと聞いていたので、ちょっとがっかりしました。
さらに僕の日本人の女友達はこの映画が大好きで、DVDを持っていると言っていたので、期待しすぎていたのかもしれません。ちなみのその女友達には日本人の彼氏がいます。
やっぱり映画は人それぞれ好みが違うんですね。
原作の方を読んでみたいなと思いました。買うのはちょっと恥ずかしいので、図書館とかにあったら読んでみようと思います。
恋愛映画にするよりかは、その原作のコミックエッセイをちびまるこちゃんやサザエさんやクレヨンしんちゃんのような感じでアニメ化した方が面白そうです。
まあいろいろ不満を言いながらも、笑えるシーンもありましたし、最後の方のあるシーンでは感動して泣いてしまったのですがね。笑
最後の不満を言わせてもらうと、トニー役のジョナサン・シェアさんが僕の好きなルックスじゃなかったということです。笑
どんな映画やドラマでもタイプの人が出てたら結構見れちゃいますからね。笑
興味がある方は是非見てみて下さいね!見たことがある方、見てみたという方も、よければ感想を聞かせて下さい!