僕がカミングアウトに至るまでを詳しく説明したいと思います。
現在までの僕のカミングアウト状況についてですが、僕は友達にしかカミングアウトしていません。家族にはまだです。今のところ家族にカミングアウトする気はありません。家族にはカミングアウトするより、将来結婚する気がないと伝えた方が、親のためではないかなと思っています。
僕のことをゲイだと知っている友達は、
よく遊ぶゲイの友達(一番仲がいい男友達)1人
大学時代の女友達10人(頻繁に遊ぶ)
ゲイバーやインターネットで知り合った人約10人(今は会っていない)
地元のノンケの男女友達10人くらい(地元の友達なので滅多に会わない)
彼を通じて知り合って仲良くなったノンケの外国人の男女友達約5人
って感じです。
彼氏ができてからはゲイバーにもほとんど行かないので、実質ゲイの友達と呼べる人は1人だけです。よく遊ぶノンケ男友達は1人もいません。カミングアウトしたからノンケの友達がいなくなったというわけではなくて、もともと男友達は少なかったです。大学ではノンケの男友達を一人も作りませんでした。知り合いって感じの男友達は結構いますけどね。カミングアウトする前から女友達と遊ぶ方が心地いいし話が合うし楽しかったです。
カミングアウトしてよかったなと思ったことはたくさんありました。まず恋愛に関して嘘をつかなくても済むようになりました。自分がゲイだということを隠していた時期は、友達と恋愛について話す状況になってしまったら、ゲイだとバレたくないという思いから、その場しのぎで女性遍歴などをでっちあげて言っちゃったりしてました。それが友達によって言ってたことが違ってたりして、あとあと誰にどんな女性遍歴の嘘を何を言ったか忘れちゃって、自分の中でわけがわからなくなってしまいました。嘘だとバレることはなかったですが、女の子が好きなふりをするのは疲れるなと思いました。恋愛の話もつまらなかったです。嘘を重ねすぎると、いつかボロが出ちゃいます。
僕は、女友達と遊ぶことが多く、誰にでも優しくして、世話好きで、料理も好きだったり、おしゃれも好きだったりして、どちらかといえば中世的でおっとりした感じの性格なので『ゲイじゃないの?』と友達に冗談半分で聞かれたことも何回かありました。その度に笑ってごまかしたり、否定したりしてました。中世的なノンケの人も結構いますし、バレることはありませんでした。
僕のことをゲイだと知らず、僕に好意を抱く女性も何人かいました。ゲイだと隠していた時期では、デートの誘いを断る理由も特になかったので、デートしたりしました。女性を好きになるきっかけになるかと思い、その内の3人と付き合いました。女性とのエッチも試みました。ほとんど勃起せずやっぱり女性はダメでした。笑 無理している自分がいました。遊んでても全然楽しめなかったし、お金も使わなきゃいけないし、友達と遊ぶ方がだいぶ楽しいなと思ってしまいました。
2年ほど前の大学時代に初めての彼氏はアメリカ人ができて、その彼も同じ大学に通っていていつも一緒に過ごしていたけど、僕はゲイのことを隠していたので、友達には付き合っていることを秘密にしていました。彼はゲイをカミングアウトしている人だったので、怪しいと思っていた友達は結構いたかもしれません。それでもカミングアウトする気にはなれませんでした。自分たちが幸せで楽しかったら、カミングアウトする必要はないなと思っていました。恋愛はあくまで個人的なことですしね。
その彼と別れてから数ヶ月経ったあたりから、ネットなどで知り合ったゲイの外国人や日本人と会って、遊んだり、エッチをしたり、友達が知らないところで、密かにそういう活動をしていました。そのころ自分に興味を持ってくれる男性も結構いるんだなということに気づきました。ネットで知り合った外国人とはじめてゲイバーやゲイクラブに行ったりして、今まで想像していたイメージと違っててゲイクラブとかってすごく楽しいなと思いました。まわりには自分と同じようなゲイの人がたくさんいるんだと思いました。ゲイの友達ができてから少しずつゲイに対してオープンになってきたように思います。それでもゲイ友達だけが自分がゲイだということを知っているだけで大学の友達には秘密でした。
そして、1年ほど前にネットで知り合ったアレックスと付き合い始め、ほとんど一緒に過ごすことが多くなりました。大学の時の友達と遊ぶときに、アレックスも連れて行ったりよくしていましたが、ただの友達だと紹介していました。でもいつのまにかこんな自慢できる素敵な彼氏なのだから、別に付き合ってることを隠さなくてもいいんじゃないかという気がしてきました。