アレックスはビデオチャットをそのままオンにして寝ることが時々あって、僕に寝てるところを見せてくれます。
彼は僕に見られると安心するのかもしれません。ていうか僕に見られようとお構いなしなのかもしれませんが。
アレックスが眠りにつく前、ベッドで布団に包まれて横になりながら、こういう会話をしました。
アレックス『何か物語を話して。』
僕『いいよ。うーん、何にしようかなぁ。』
(数秒考えた後)
僕『昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上流から大きな桃が流れてきました。おばあさんはその大きな桃を家に持って帰りました。桃を半分に切ると、中から男の赤ちゃんが出てきました。おじいさんとおばあさんは、とても驚きました。桃から生まれてきたので、その男の子を桃太郎と名付けました。 はい、続きはまた明日!』
アレックス『だめ!最後まで話して!』
僕『無理!この物語はハリーポッターみたいに長いんだから!全部話してたら1ヶ月くらいかかるよ。』
アレックス『そんなに長くないはずだよ。子供のための物語でしょ?』
僕『まあね。有名な日本の昔話。』
アレックス『たぶん聞いたことがあると思う。』
僕『日本人なら誰でも知ってる物語だよ。』
アレックス『その本があるの?』
僕『売ってるよ。絵本だけど。』
アレックス『絵本か!じゃあ子供のための本じゃん!絶対短いに決まっている!』
僕『でもこれからいろいろ怖い敵とかが出てくるから、寝る前に聞いたら怖くて寝れなくなるよ。』
アレックス『僕は子供じゃないよ!』
僕『まあとにかく今日は遅いからもう寝た方がいいよ。お休み、桃太郎ちゃん。』
アレックス『ははは。じゃあマサトはいちご太郎ちゃんかな。』
僕『ははは。いいよ。』
アレックスの肌は白くてちょっとピンクに見えるときもあるので、なんか桃っぽいなって思いました。特にお尻とか。透明の産毛も少しあってまさに桃っぽいです。かぶりつきたい!!