お盆にたくさんの親戚たちと集まって食事をしました。

僕は親や友達にはカミングアウトしていますが、親戚にはしていないので、彼女はいるのかとか結構聞かれたりします。

僕は『いない。』と答えます。『彼女』はいないので。

いとこなど、２０代の親戚もたくさんいるのですが、結婚していたり、子供もいたり、恋人がいたりするので、なんか僕だけ２０代半ばになってもまだ独り身って感じに思われているかもしれません。まあいいのですが。

アメリカに行っていたことについて聞かれて話していると、『アメリカで青い瞳の女性と出会ったりしなかったの？』とか聞かれました。青っぽい瞳の『男性』と一緒に過ごしてはいたけどなぁと心の中で思いながら、僕は『ないない。』と答えました。

今の年齢だとまだ結婚してなくてもあまりおかしくないけど、３０代になると、婚期がかなり遅れているなぁと思われるのかもしれません。まあ別にどう思われてもいいですが。ゲイの人じゃなくてもずっと独身の人って最近は結構たくさんいますしね。結婚する年齢もどんどん上がってきているみたいですし。

まあ親には結婚まだしないのかなぁとかいう心配はされないので、それはよかったなと思います。

みんなで僕について話をしていたりするときに、もし父が酔っぱらった勢いで、『俺の息子は男が好きなんだ。』とかみんなの前で言ってしまったり、僕がいない間にそういう話をしてたらどうしようかなって思ったりします。家族や親戚と恋愛について語るのは楽しくないし、めんどくさいです。やっぱりまだ年配の方たちは偏見の目とかあると思うし、できればそのことは話さないでほしいなと思います。

友達と外食をして、メニューを見ると、アレックスは一緒じゃないのに、彼だったらこの料理を選んだだろうなぁとか、彼はこの料理が好きだったなぁとか、メニュー的にこの店はあまり彼の好みじゃないだろうなぁとか、なんか無意識に考えてしまっています。

僕は毎回食べたことがない新しい料理にチャレンジすることが多いのですが、彼は毎回気に入った同じものを頼むことが多いです。なので何回か一緒に食事をしただけで彼の食べ物の好みはもうだいたいわかってしまいました。彼のために料理をするときも、彼が好きそうだなという味に仕上げることが多いです。たまに新しい味に挑戦すると、反応がイマイチなときがあります。彼は慣れ親しんでいる味が好きみたいです。

でも新しい味も知ってほしいので、外食のときとかは、僕の料理を少し分けて食べさせてあげたりします。もしかしたら彼が知らないだけで、もっと彼の好みの料理があるかもしれませんしね。


外国人と一緒に食事をしたりしてると、日本人って食べ物の好き嫌いが少ないなぁってつくづく思います。日本人でも偏食の人はいますが。

僕は外国の食文化に触れることが好きなので、今まで食べたことがないような料理でも楽しんで食べるタイプです。珍味やニオイのキツい食べ物とかでも、いい経験だなと思って食べます。虫とかはできれば食べたくないですが、友達と一緒だったら、思い出のために面白いから食べるかもしれません。でも大体の料理が想定内の味なので、今までアメリカや他の国で食事をしてても、これは無理だなという食べ物には出会いませんでした。

日本には日本独自の変わった食べ物がたくさんあって、さらに、様々な国の料理を出す店もたくさんあるし、テレビなどでも世界の珍味などをよく紹介していて見て知っていたりするので、舌がいろいろな味に慣れていたり、心の準備ができていたりするのかもしれません。

僕は食べることが大好きなので、彼がもっといろいろな味や料理に挑戦するタイプだったら、もっと外食も楽しくなるし、僕の料理のレパートリーも増えて料理するのも楽しくなるのになぁと思ったりします。まあ少しずつでいいので、そういうふうになったらいいなって思います。まずは魚介類を大好きになってほしいです。子供の好き嫌いがなくなってほしいと願うお母さんの気持ちと同じかな。笑

朝５時ころにアレックスから僕の携帯電話に電話がかかってきました。

僕はちょうど友達と会っていて、居酒屋で飲んでいたので、電話に出ることができました。


僕『もしもし。どうしたの？』

アレックス『寝てたよね。起こしてごめん。』

僕『起きてたよ。今友達と居酒屋にいるよ。』

アレックス『そっか。友達って誰？』

僕『高校の友達だよ。』

アレックス『男の子？』

僕『男の子だけどゲイじゃないよ。心配しないで。』

アレックス『そっか。よかった。』

僕『どうして今頃電話してきたの？大丈夫？』

アレックス『マサトのことを考えてて、マサトの声が聞きたくなったから。』

僕『そっか。ありがとう。僕もアレックスのことについていつも考えてるよ。』

アレックス『ありがとう。僕は今から昼寝をするよ。』

僕『わかった。よく寝てね。おやすみ。』

アレックス『おやすみ。またね。』



アレックスは日本の時間をよく考えずに電話してくる時が結構あるので、時々寝てるところを起こされたりします。しかも特別な用事じゃないのにかけてくることも多いです。眠いなぁと思うこともありますが、彼の声を聞くと幸せな気持ちになりますし、電話をしてきてくれるのはすごく嬉しいです。

先日ビデオゲームの話をしましたが、オンラインでゲームの対戦をしているときに、５回対戦中、１回勝ったら彼と永遠に幸せでいれるとか、そういうことを決めてやったりします。

もちろんそれを達成しても、僕の願いが叶うという保証は全くないのですが、そういうことを決めてやると集中して頑張れるし、勝ったらすごく嬉しいし、勝てなかったら悔しい気持ちになって、結構がっくりします。

４回勝てずに、最後の１回に挑戦する時は、結構プレッシャーがあります。

ゲームに限らず、普段の生活で、そういうことを考えながら物事をやっていることが結構多い気がします。あまり好きじゃないことも少し楽しくできたりします。

ジムのランニングマシーンで３０分休まず走りきったら願いが叶うとか。まあこれは無理すると危険ですが。

でも全体的にまあなんとか頑張れば達成できるかなって感じの易しめの条件にしてしまってることが多いです。自分にちょっと甘過ぎかな。笑

先日ノンケの男友達２人と女友達２人と僕の５人で遊びました。全員日本人です。

そのうちの男女１組がカップルです。

みんな結構よく頻繁に会う友達で、僕がゲイだということも知っています。

居酒屋で飲んだのですが、酔っぱらってきたノンケの男友達の１人が、急に『マサト(僕)とキスをする！』と言ってきました。

冗談で言っているというのはわかるのですが、酔っぱらっているし、すごくノリのいい感じの男の子なので、勢い次第ではキスしてくる可能性はあるなと思いました。彼に僕とキスをすると言われて僕は笑うしかありませんでした。

彼の彼女が、『何言ってるの?！』って彼につっこんだので、何も起こりませんでしたが、僕が彼の隣に座っていたりしたらキスされてたんじゃないかなって思います。

僕も口と口をつけるくらいの罰ゲームでやるようなキスなら男の子とでも女の子とでも別にOKかなって感じのタイプなので、嫌そうな素振りを見せながらも、雰囲気でやっちゃってたんじゃないかなって後になって思いました。

まあ彼女が嫌そうならやりませんがね。

２軒目の居酒屋に移動して、みんなで写真をたくさん撮り合っていたときに、彼が彼女の口にキスをしました。二人がキスしてるところをみんなで写真におさめたのですが、その後に彼がまたもや『マサトとキスをする！』と言ってきました。

どんだけ僕とキスがしたいんだーって思いました。いくら冗談だとしても、いい意味でしつこくて、ちょっと嬉しくなりました。

結構なイケメンなので、余計にそう思いました。

嫌いな相手とはキスしたいとは言わないだろうとポジティブに受け止めました。

結局キスすることはなかったんですがね。

彼に対して特別な感情はないですが、なんか彼と距離感がぐんと近づいた気がしました。

彼とキスすることはないと思いますが、恋愛に発展することがないノンケとの冗談でのキスならアレックスも許してくれるんじゃないかなって思います。

僕はノンケの男性と恋愛しようとは全く思わないタイプなのですが、ノンケの男性に恋しちゃうゲイの男の子の気持ちが少しわかったような気がします。

男性に対して妙に距離感が近いノンケの男性って結構いますよね。

昔ノンケ男性に密かに恋心を抱いていたころを思い出しました。