『24 -TWENTY FOUR-』のアダム・カウフマン役や、『HEROES』のサイラー(Sylar)役、2009年公開の映画『スタートレック』の若き日のスポック役などで知られるアメリカ人俳優のザカリー・クイント(Zachary Quinto)さんがカミングアウトしました。
ザカリー・クイントさんはずっとゲイの噂があり、同性愛者の権利を訴える活動にも意欲的に参加していましたが、メディアを通じて公表したのはこれが初めてでした。
今年9月に14歳という若さで自らの命を絶ったジェイミー・ロードマイヤー(Jamey Rodemeyer)君の事件の後、ザカリー・クイントさんはゲイであることを公表することを決めたそうです。
ジェレミー君は、同性愛者であることをカミングアウトしたことにより、学校で長年いじめに遭い、さらに彼がいじめについて日々語っていたソーシャルネットワークのページでも、”I wouldn’t care if you died. No one would. So just do it. It would make everyone WAY more happier!” (君が死んでも私は気にしない。誰も気にしないだろう。だからさっさとやれば。そのほうがみんな、ずっと幸せになれる)などという言葉を浴びせられていました。本当にひどいです。
アメリカでは昨年10月、タイラー・クレメンティ君をはじめ10代のゲイの自殺が相次いでおり、社会問題となっています。レディ・ガガなど、多くの有名人がゲイのいじめ撲滅のための活動に参加をしています。ジェイミー君もいじめを受けながらもいじめ撲滅のためにネットにビデオを投稿したりして活動を続けてきました。いじめに打ち勝とうと頑張り続けていた彼でしたが、自殺という選択しかなかったのかと思うと非常に悲しいです。どうにか世の中を変えなければいけません。
ザカリー・クイントさんは、ジェレミー君の早過ぎる死を受け、自身の撮るべき行動について考え、ゲイである自分を隠すことなく前向きに生きていく決意を固めたそうです。
このブログを読んで下さっている方々の中にも、同性愛者であるということで、不安に感じていたり、いじめを受けたり、悪口を言われたり、嫌な目にあったり、偏見や差別を受けたりしているという方もいるかと思います。今現在本当につらい状況にいる方もいるかもしれません。自殺のことを考えたことがある、もしくは今考えているという方もいるかもしれません。
今は孤独に感じることがあるかもしれませんが、世界中にはたくさんの同性愛者がいます。同性愛者の権利のために戦い続けている人もたくさんいます。
いじめをしている人も、改心してくれると信じています。
あなたは一人ではありません。僕たちみんなは仲間です。
僕でよければ何でも相談して下さい。少しでも力になれればと思っています。
いじめに打ち勝てるはずです。
同性愛に関するいじめだけでなく、いろいろな理不尽な理由でいじめをしている人がたくさんいます。
いじめの乗り越えれば、今まで以上に他人を想いやれる優しさとどんな困難にも打ち勝つ強さを兼ね備えた素晴らしい人間となり、多くの人を支えることができるようになるんじゃないかなと思います。
教育に携わっている方やお子さんがいる方は、よく子供たちのことを見てあげて下さい。悩みを自分だけで抱え込んでいる子もいるかもしれません。
これ以上悲しい事件が起こりませんように。
この世の中からいじめがなくなりますように。